根付
キセル筒 キセル筒

 淡黄色のセイウチの牙に、淀みに育つ葦の穂が風に揺れ、蟹が戯れる景色。蟹は葦の葉を掴み、眼下に波紋がひろがる構図の陽刻。挿絵は
江戸後期の歌川芳員(浮世絵師一寿斎)。角印は 「美」。紐通しは霊芝の文様。口に一本入があった。漆継で修復済み。 豪商の親分、縁台で
やおら筒からキセルを取出して吹かす江戸の風物を連想する。ヤフオクにて(神戸本山 福倍) セイウチ牙 200×38×18mm 60g