根付
亀と桶 亀と桶

 石亀は黒い。桶の浅い物であれば蓋をしていても押しのけて、腕力と首を伸ばして出てくる。自由な空間の方が良いのに決まっている。
桶は本来、ヒノキの薄板を湾曲に並べて竹の輪で絞めて底を付けて作られる。小さい樽は竹の輪に代わり銅の輪が用いられている。亀の脚部
は桶に彫り込み、頭部と甲羅は黒タンで作り、竹串と接着剤で桶と結合。脚部は黒く着色する。桶:黄楊、亀:黒タン、皿直径70mm、30g

挿絵7 挿絵6